子供が「胸が痛い」と訴えたとき|どこでもドクター

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緊急性のチェック中

お子さんが「お胸が痛い」「お胸が苦しい」と訴えてきたときに、保護者の方はどうすればいいのでしょうか?

自宅でしばらく様子を見てよいのか、それともすぐに病院に連れて行くべきか、迷うことがあると思います。

ここでは小児科外来で遭遇することがある以下の病気について見ていきましょう。

肋軟骨炎

肋骨と胸骨の間に存在する肋軟骨の炎症を肋軟骨炎といいます。小児の胸痛の原因として比較的多い病気です。

1.原因

けがやウイルス感染によって引き起こされることもありますが、多くは原因不明です。

2.症状

胸の痛みや圧痛が生じます。鋭い痛みが多いといわれていますが、鈍い痛みの場合や圧迫感だけの場合もあります。深呼吸をしたり動いたりしたときに痛みが強くなる傾向があり、また背中やお腹に痛みが放散することもあります。

3.治療

基本的には痛み止めの内服などの対症療法で様子を見ます

肋軟骨炎は緊急性の低い病気ですが、重篤な病気が隠れていることもあるので、症状がひどくなる場合はすぐに小児科を受診しましょう。

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胸の筋肉痛

お子さんが運動をした後に胸の痛みを訴えた場合は筋肉痛の可能性があります。

ただし、重篤な病気が隠れていることもあるので、痛みがどんどん強くなる場合はすぐに小児科を受診しましょう。

1.原因

普段使わない筋肉を運動で使用すると筋肉痛が生じます。特に、筋肉の収縮方向とは逆向きに引き伸ばされながら力を発揮する運動が原因になります。

筋肉痛は子供に限らず、すべての年代で起こります。

2.症状

筋肉に痛みが起こります。軽症の場合は違和感だけですが、ひどくなると触っただけで痛みを感じます。

3.治療

基本的に筋肉痛は自然に治ります。安静にするのが一番ですが、痛みを和らげるために冷やす方法や、軽いストレッチなどで血行を良くして筋肉をほぐす方法も行われています。

胸の痛みの場合、筋肉痛以外に気胸などの病気による可能性があるので、症状がひどくなったり他の症状も出てきたりした場合はすぐに小児科を受診しましょう。

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過換気症候群

過換気症候群は、過剰に呼吸をしてしまう過換気発作により引き起こされる病気です。過呼吸によって血液がアルカリ性になることで症状が起こります。

比較的若い女性に多いといわれていますが、小児にみられることもあります。

主に心理的な要因で起こるので、思春期のお子さんを持つ保護者の方は気を付けなければいけません。

1.原因

不安や恐怖などの心理的な要因によることがほとんどですが、サッカー・マラソンなどの激しい運動や発熱といった身体的な要因でも起こることがあります。

2.症状

過換気になると、胸の痛みや空気が吸えないという恐怖感、動悸、手足のしびれなどの症状が出てきます。そして心理的な不安定感がさらなる過換気を引き起こします。

30分から1時間程でほとんどの発作は収まります。

3.治療

まずは発作を起こしているお子さんを落ち着かせることが重要です。

発作が継続しパニックになっているときや症状が残るときは、できるだけ早く小児科を受診しましょう。抗不安薬による治療が必要になる場合もあります。

なかにはパニック障害やうつ病といった精神疾患の一症状として起こる場合もあるので注意が必要です。

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気胸

気胸とは肺の一部分である肺胞が何らかの原因で破れ、胸腔内に空気が漏れてしまう状態を指します。空気が胸腔内に漏れることで肺が縮んでしまい、本来の呼吸という役割を果たせなくなります。この漏れた空気が心臓を圧迫すると緊張性気胸と呼ばれる状態になり命に関わるので要注意です。

1.原因

嚢胞化した肺胞や胸膜のすぐ下にできた嚢胞が破れることで起こります。自然に気胸になってしまう場合と肺気腫などの病気に続発して生じる場合、そして交通事故など胸を強く打ったことで生じる場合があります。

2.症状

胸の痛みが生じ、動くと苦しくなったり、動悸が生じたりします。気胸が進行すると呼吸困難を起こします。

ただし、軽度の気胸では無症状のことや胸の不快感のみのことがあります。

3.治療

今までは体への侵襲の少ない治療から始めていましたが、再発率が多いため最近では胸腔ドレナージや手術療法が選択されるようになってきています。

胸腔ドレナージは、体の外からチューブを胸腔内に挿入し溜まっている空気を抜くことで肺の再膨張を期待する治療法です。

軽度の気胸で自覚症状がない場合は、自然治癒が期待されるので経過観察を行います。

お子さんが胸の痛みや呼吸の苦しさを訴えた時はすぐに小児科を受診しましょう。場合によっては大学病院などの専門機関に紹介になります。

緊張性気胸になると命に関わるので早期発見・治療が非常に重要です。

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縦隔気腫

縦隔とは左右の肺に囲まれた部分を指します。心臓や食道などの重要な臓器がある場所です。

縦隔気腫はこの縦隔の中に空気が溜まってしまった状態です。何らかの原因により気道や肺胞などの呼吸器、食道などの消化器から空気が漏れてしまったものと考えられています。

1.原因

原因はさまざまで、激しい咳で肺胞が破れて生じる場合や、交通事故などの外傷で胸を強く打ったことにより生じる場合、肺炎などの感染症で生じる場合などがあります。

外傷性の場合は、縦隔炎を生じて重篤になる可能性があるので要注意です。

2.症状

激しい咳や大きな声を出した後などに胸が痛くなります。皮下気腫といって皮膚の下に空気が溜まる場合もあり、その際は胸の皮膚を触るとギュッギュッと雪を握るような感触になります。

3.治療

通常は数日で縦隔内の空気はなくなるので、安静にして対症療法を行います。

ただし、外傷性の縦隔気腫の場合は、縦隔炎になる前に手術を含めた処置が必要になります。

お子さんが咳き込んだ後に胸の痛みと訴えたときは、すぐに小児科を受診しましょう。場合によっては大学病院などの専門機関に紹介になります。

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帯状疱疹

帯状疱疹は体に潜んでいる水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により起こります。大人の病気と思われがちですが、小児でも少なからず発症します。

免疫不全のお子さんでは重篤化することがあるので要注意です。

1.原因

原因になるのは水痘・帯状疱疹ウイルスと呼ばれるヘルペスウイルスの1種です。

この水痘・帯状疱疹ウイルスは水痘(いわゆる水疱瘡)として初感染し、水痘が治った後に脊髄神経後根または三叉神経節の奥深くに潜伏します。ストレスが溜まったり、体の免疫が弱くなったりしたときに神経の奥深くから体の表面に出てきて活動を再開し、皮疹と痛みが生じます。

2.症状

急に皮膚表面に赤いぶつぶつが生じ、痛みを伴います。この赤いぶつぶつは基本的には体の片側に帯状に生じます。ときに発熱を伴います。

3.治療

抗ウイルス薬を使用します。小児では帯状疱疹後神経痛はまれなので、抗ウイルス薬を積極的に使うかどうかについてはさまざまな意見があります。

解熱剤としてはアセトアミノフェンが用いられます。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を使うと重篤なReye症候群を引き起こしてしまう可能性があります。

お子さんにぶつぶつができて痛みを訴えた場合は、早めに小児科を受診しましょう。

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