子供の鼻水・鼻づまりの原因は?|どこでもドクター

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お子さんが鼻水を垂らしたり、鼻をつまらせたりすることはないでしょうか?

小児科や耳鼻科の外来には鼻水・鼻づまりの症状のお子さんがとても多くいらっしゃいます。

鼻水・鼻づまりの子供を見て、しばらく様子を見てよいのか、それともすぐに病院に連れて行くべきか、判断に迷うことがあると思います。

ここでは小児科外来で遭遇することがある以下の病気について見ていきましょう。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は鼻粘膜でアレルギー反応が起こることによって生じます。

アレルギーの形態は即時型と呼ばれるⅠ型アレルギーです。同じⅠ型アレルギーであるアレルギー性結膜炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎の合併がしばしば見られます。

1.原因

アレルギーの原因になる物質のことをアレルゲンといいます。アレルギー性鼻炎を引き起こすアレルゲンはたくさんありますが、一般的に多いのはホコリ・ダニなどのハウスダスト(通年性アレルギー性鼻炎)と、スギ・ヒノキなどの花粉(季節性アレルギー性鼻炎)です。

2.症状

アレルギー性鼻炎の3大症状は鼻水・鼻づまり・くしゃみです。

夜間のいびきや日中の開口、鼻出血などの症状で鼻炎に気づくこともあります。

鼻水は副鼻腔炎でみられる黄色い鼻水とは異なり、無色透明のお水のような鼻水です。

アレルギー性鼻炎の症状は非常にやっかいで、日常生活に大きな影響を与えることがあるので要注意です。

3.治療

アレルギー性鼻炎の治療の基本はアレルゲンをなるべく避けることです。

対症療法としては、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の内服や点鼻薬による治療が行われます。

鼻水・鼻づまり・くしゃみの症状が続く場合は耳鼻科や小児科を受診しましょう。副鼻腔炎を合併することもあるので注意が必要です。

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かぜ症候群

いわゆる「かぜ」、「風邪」とは急性上気道炎の総称で、いつでもかかる可能性のある病気です。ほとんどが何らかのウイルスによるもので、鼻やのどの症状がメインです。

小児科外来に来るお子さんの7、8割はこの「かぜ」です。基本的には自分自身の免疫で自然に治っていきますが、なかには肺炎に進行してしまうようなものもあるので注意が必要です。

1.原因

大部分はウイルス感染によるもので、なかでも一番多いのはライノウイルスです。そのほかたくさんのウイルス、細菌が原因になります。

①夏期で咳のない場合

エンテロウイルス、エコーウイルス、コクサッキーウイルス、アデノウイルス、溶連菌、ヘルペスウイルス、伝染性単核球症など

②夏期で咳のある場合

マイコプラズマ、クラミジア、パラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど

③冬期で咳のない場合

アデノウイルス、溶連菌、ヘルペスウイルス、伝染性単核球症、突発性発疹など

④冬期で咳のある場合

インフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ、クラミジア、肺炎球菌、インフルエンザ菌など

2.感染経路

かぜ症候群の主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

乳幼児には衛生意識がなく、さらに遊びの中で濃厚に接触するため、保育園などの乳幼児が集団生活する場所では特に注意が必要です。

飛沫感染:くしゃみや咳によって口から飛び出す飛沫にはウイルスが混入しています。このウイルス付きの飛沫が他人の口や鼻の粘膜に到達することで感染が成立します。

接触感染:感染者との直接的な接触や、ウイルスの付着した物(手すりやドアノブ、ボタン・スイッチなど)を介しての接触により感染が起こります。

3.症状

上気道の炎症によるのどの痛みを中心に、発熱や全身の倦怠感、頭痛などの症状を呈します。また、鼻汁や痰を伴った咳(湿性咳嗽)がみられるときもあります。

気管支炎や肺炎に移行し、重症化することがあるので注意が必要です。

4.治療

かぜ症候群の原因の多くはウイルスなので、特効薬はありません。基本的には自分自身の免疫で自然に治っていきます。細菌感染が合併している場合には抗生剤が有効ですが、ウイルス感染だけであれば抗生剤は不要です。出てきた症状を抑える対症療法が中心になります。

熱が高い時やのどの痛みが強いときには解熱鎮痛剤を使用します。解熱鎮痛剤にはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とアセトアミノフェンがありますが、インフルエンザが否定できない場合はアセトアミノフェンを使用しましょう。インフルエンザにかかっているときにNSAIDsを内服してしまうと、ライ症候群と呼ばれる急性脳症、肝臓の機能異常を引き起こすリスクが高くなってしまうので要注意です。

のどの痛みを中心に発熱や全身の倦怠感、頭痛などの症状を呈した場合には早めに小児科を受診しましょう。

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5.かぜをひいたら

かぜの症状があり子供がぐったりしているときは、すぐに小児科を受診してください。
のどや鼻の症状では、なるべく診療時間内に耳鼻科や小児科を受診しましょう。
自宅では水分をしっかり摂取しましょう。水分が取れないときはすぐに小児科受診してください。
睡眠を十分に取り、栄養のあるものを食べましょう。食欲がない場合は、お子さんの好きなもの、消化の良いものにしましょう。
食欲があり水分摂取できる場合は、湯冷めに気をつければ入浴は可能です。
家族ともども、手洗いをきちんとしましょう。咳やくしゃみが出る場合はマスクをしてください。

以上のことを心に留めておけば、お子さんがかぜをこじらせて重症化する危険性は低くなると思います。

副鼻腔炎

副鼻腔は鼻腔の周りにある4対の空間で、上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞から成り立っています。副鼻腔で作られた粘液は、線毛により副鼻腔自然口を通って鼻腔内に流れ込みます。この副鼻腔に炎症が起きた状態を副鼻腔炎といいます。副鼻腔炎は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の順番で起こりやすいといわれています。

副鼻腔炎は炎症の期間により急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分類されます。

1.急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は臨床経過が1か月以内の副鼻腔炎です。

①原因

感染性のもの、感染性でないものに分けられます。

感染性:細菌やウイルスが主体です。免疫不全の方などでは真菌感染もみられます。

ウイルス性上気道炎が広がって副鼻腔炎が起こることが多く、原因ウイルスはライノウイルスやパラインフルエンザウイルスなどのいわゆる「かぜ」を引き起こすウイルスです。

細菌では肺炎球菌やインフルエンザ菌によるものが多いといわれています。

感染性でないもの:アレルギー性鼻炎で生じる粘膜浮腫やポリープ、腫瘍性病変、嚢胞性線維症など、粘液の性状が変わる病気で引き起こされます。

②症状

一般的な症状は鼻汁、鼻づまり、頭痛、頬部痛(ほほの痛み)、目の下や頬を押すと痛む頬部圧迫痛です。炎症が起こっている副鼻腔に限局して、痛みや圧迫感が生じます。しゃがんだ時に痛みが増強することもあります。

副鼻腔の炎症が重症化するとさまざまな合併症を生じて難治性になります。

③治療

基本的にほとんどの急性副鼻腔炎は抗生剤なしに軽快します。鼻腔の洗浄など、副鼻腔から膿や分泌物の排出を促す治療が優先されます。ただし、重症例や1週間以上症状が続く場合には抗生剤による治療が積極的に行われます。

鼻水、鼻づまりに頭痛などが伴う場合は、早めに耳鼻科や小児科を受診しましょう。

2.慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎は副鼻腔炎の症状が3か月以上続くものです。蓄膿症とも呼ばれています。

①原因

慢性副鼻腔炎の多くは細菌性や真菌性です。特に細菌性は、繰り返す感染により副鼻腔の線毛機能が障害され、粘液を排出できなくなるために生じると考えられています。

②症状

鼻汁、鼻づまり、頭痛、頬部痛(ほほの痛み)、目の下や頬を押すと痛む頬部圧迫痛などの症状が3か月以上続きます。

③治療

抗生剤の投与や副鼻腔洗浄などを行います。治療には長い期間が必要になることもあります。また、手術治療が行われる場合もあります。

鼻水、鼻づまり、頭痛などが長く続くようであれば、早めに耳鼻科や小児科を受診しましょう。

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鼻腔内異物

鼻腔内異物とは文字通り鼻の中に詰まった異物のことです。異物が鼻腔をふさいでしまうので鼻づまりを起こします。

小児科ではときどき見かけるものです。

1.原因

さまざまなものが鼻腔内異物になりえます。多いのは豆類、小さなおもちゃ、消しゴムのかけらなどです。

2.症状

基本的に片側の鼻づまりを生じ、時間が経過すると悪臭を伴うことがあります。

また、異物が鼻粘膜を傷つけるために鼻出血を生じることもあります。

3.治療

異物がない方の鼻の穴を閉じて鼻をかむようにすると取れることがあります。

鼻の奥に入ってしまった異物はご自宅ではなかなか取れないので、早めに耳鼻科を受診しましょう。

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鼻中隔彎曲

ほとんどの人の鼻中隔はある程度曲がっています。鼻中隔彎曲は、鼻が詰まってしまうほど異常に鼻中隔が曲がった状態を指します。

1.原因

骨よりも軟骨の方が成長することにより、歪みが生じ曲がってしまうとされています。

また、顔面骨が頭蓋骨に比べて早く発達した場合に起こりやすいともいわれています。

2.症状

基本的に片側の鼻づまりを引き起こします。

曲がって突出した部分は刺激を受けやすいため、鼻血が出やすくなることもあります。

3.治療

症状が強い場合は大人になってから手術を行います。

鼻水を伴わない鼻づまりをお子さんが訴えたときは、一度耳鼻科を受診してみましょう。

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急性扁桃炎

扁桃は、のどにあるリンパ組織の集合体です。一般的には扁桃腺と呼ばれていますが、実際は分泌腺ではないため医学的には扁桃と呼んでいます。扁桃は免疫機能を持っていることが分かっています。

扁桃の中でも口蓋扁桃と呼ばれる場所に病原体による炎症が起こったものを急性扁桃炎といいます。

1.原因

急性扁桃炎を起こすのは、レンサ球菌やインフルエンザ菌、アデノウイルス、EBウイルスなどです。レンサ球菌やインフルエンザ菌は普段から口の中に常在しています。

2.症状

高熱で発症し、のどの激痛を伴います。鼻づまりの症状を訴えることもあります。

かぜを伴っていなければ、鼻水は通常みられません。

3.治療

基本的には安静にして、レンサ球菌などの細菌感染によるものであれば抗生剤の内服を行います。うがい薬によるうがいも行われています。アデノウイルスなどのウイルス感染の場合は、抗生剤は無効で特異的な治療はありません。

周囲に炎症が拡がり扁桃周囲膿瘍と呼ばれる状態になってしまうこともあるので、お子さんに高熱とのどの痛みが生じた場合はすぐに耳鼻科を受診しましょう。

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アデノイド増殖症

アデノイドは鼻の奥にあるリンパ組織で、咽頭扁桃とも呼ばれています。

咽頭には副鼻腔の入り口や鼓膜につながる耳管があるので、アデノイドが増殖するとさまざまな症状が起こります。慢性副鼻腔炎や滲出性中耳炎の原因になることもあります。

1.原因

咽頭扁桃であるアデノイドは幼児期に生理的に増殖・肥大し、その後徐々に小さくなります。このアデノイドが何らかの理由で異常に増殖してしまうことがあります。

2.症状

アデノイドの異常増殖により鼻腔から口腔の入り口、耳管、気道が狭くなります。

鼻腔から口腔への空気の流れを邪魔するため鼻づまりが生じたり、鼻腔内に粘液が貯留するため慢性副鼻腔炎が起きやすくなったりします。

また、細菌が異常増殖したアデノイドを足場として耳管を通って中耳腔にたどり着くので滲出性中耳炎の原因になります。

気道を塞いでしまうと睡眠時無呼吸症候群の原因にもなるので要注意です。

重症例では胸の発育が障害され、漏斗胸と呼ばれる状態になることもあります。

3.治療

基本的には異常増殖したアデノイドを切除する外科的治療が行われます。

早期発見・早期治療が重要なので、症状があるときは早めに耳鼻科を受診しましょう。

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