頭が痛くなったらどうする?頭痛の原因でよくある病気とは|どこでもドクター

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みなさん、急に頭が痛くなった経験はないでしょうか?

外出中や仕事中などの場合、しばらく様子を見てよいのか、それともすぐに病院に行くべきか、判断に迷うことがあると思います。

ここでは内科外来でよく遭遇する病気を中心に見ていきましょう。緊急で処置を行わなければ命に関わる病気も含まれています。

片頭痛

片頭痛は発作性に頭痛を繰り返す疾患で、10代や20代の若い時期から起こります。成人では男性よりも女性に多くみられます。

命に関わるような病気ではありませんが、日常生活への影響は大きいとされています。

1.原因

片頭痛の起こるメカニズムには諸説あり、完全には解明されていません。

疲労やストレス、睡眠不足、睡眠過多などが誘因になります。女性では月経とも関連しています。

2.症状

名前の通り片側性でズキズキと脈打つような拍動性の頭痛が典型的ですが、両側性や非拍動性の場合も多くあります。こめかみの周辺の痛みが強く出ることが多いようです。頭痛の持続時間は4~72時間といわれています。

嘔吐や吐き気がみられたり、光や音に敏感になったりすることもあります。

片頭痛では、閃輝暗点と呼ばれる前兆現象が起こることがあります。閃輝暗点ではジグザグ様の光が視野の中心から周囲に広がるように見え、数分から数十分続きます。これは脳の血管が一時的にけいれんすることが原因です。

3.治療

片頭痛の治療には頭痛発作の症状を和らげる急性期治療と、頭痛発作を予防する予防的治療があります。

急性期治療では鎮痛剤として、軽度の頭痛発作には非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、中等度から重症の発作にはトリプタン製剤を用いることが多くなっています。また片頭痛に悪心、嘔吐を伴う際には制吐薬も併用されます。

発作の頻度が高い場合、もしくは既往や副作用により鎮痛剤が使えない場合には予防的治療も行われます。予防薬には抗てんかん薬や抗うつ薬などがあります。

まずは早めに内科を受診しましょう。

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緊張型頭痛

緊張型頭痛は、以前は筋収縮性頭痛と呼ばれていたものです。鈍い痛みや圧迫感が持続します。時々しか起こらないものもあれば、頻繁に起こるものあります。

片頭痛や群発頭痛よりも多くみられます。

1.原因

原因ははっきりと分かっていませんが、運動不足や長時間のうつむき姿勢など日常の生活習慣や、精神的なストレスなどが誘因として考えられています。

2.症状

頭の鈍い痛みや圧迫感、締め付けられる感じが長時間続きます。多くの場合、後頭部を中心とした頭痛が起こり、肩凝りや首の凝りを伴います。

片頭痛とは違い、通常吐き気や嘔吐はみられません。

3.治療

頭痛を抑えるためには痛み止めの内服を行います。

しかし、これは対症療法であり根本的な治療ではありません。日常の生活習慣を見直すことが最も大切です。姿勢を良くして、肩、首のマッサージやストレッチ、適度な運動を行いましょう。

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群発頭痛

群発頭痛は、数週間から数か月の間、1日数回の頭痛が群発することが特徴です。男性に多く、20代から40代に好発するといわれています。

1.原因

群発頭痛の原因はまだ明らかではありません。視床下部の異常によるという説や三叉神経の過剰興奮によるという説などがあります。

アルコールが頭痛の誘因になるので禁酒が必要です。

2.症状

片側の非常に強い頭痛が起こります。目の周りやこめかみ周囲に痛みが生じ、通常拍動性はありません。痛みの発作は15分~180分間持続し、流涙や充血、悪心、眼瞼下垂、耳閉感、鼻閉、鼻漏などの症状を伴うことがあります。

3.治療

群発頭痛の発作にはスマトリプタンの皮下注射を行います。また酸素投与も有効です。100%酸素(7L/分)を15分吸入します。

群発頭痛の予防には、カルシウム拮抗薬や酒石酸エルゴタミン、副腎皮質ステロイドの内服などが行われています。

薬物療法以外では神経ブロックや三叉神経根切除などが行われることがあります。

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かぜ症候群

いわゆる「かぜ」、「風邪」とは急性上気道炎の総称で、いつでもかかる可能性のある病気です。ほとんどが何らかのウイルスによるもので、鼻やのどの症状がメインです。

炎症により、発熱やのどの痛み、倦怠感などの症状が引き起こされます。

基本的には自分自身の免疫で自然に治っていきますが、なかには肺炎に進行してしまう場合もあるので注意が必要です。

1.原因

大部分はウイルス感染によるもので、なかでも一番多いのはライノウイルスです。そのほかたくさんのウイルス、細菌が原因になります。

2.感染経路

かぜ症候群の主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。かぜをひいた際は、人にうつさないようにマスクの着用、手洗いを心がけましょう。

飛沫感染:くしゃみや咳によって口から飛び出す飛沫にはウイルスが混入しています。このウイルス付きの飛沫が他人の口や鼻の粘膜に到達することで感染が成立します。

接触感染:感染者との直接的な接触や、ウイルスの付着した物(手すりやドアノブ、ボタン・スイッチなど)を介しての接触により感染が起こります。

3.症状

比較的ゆっくりと発症し、のどや鼻を中心に症状が出ます。鼻水や鼻づまり、のどの痛み、くしゃみ、咳、発熱などが主な症状です。だいたい1週間程度で回復期に入り、治癒していきます。

咳やのどの痛み、発熱が長期間続く場合には二次感染や合併症を考えないといけません。おかしいと思ったら、早めに耳鼻科や内科を受診しましょう。

4.治療

かぜ症候群の原因の多くはウイルスなので、特効薬がありません。基本的には自分自身の免疫で自然に治っていきます。細菌感染が合併している場合には抗生剤が有効ですが、ウイルス感染だけであれば抗生剤は不要です。出てきた症状を抑える対症療法が中心になります。

5.かぜをひいたら

自宅では水分をしっかり摂取しましょう。水分が取れないときは早めに内科を受診してください。
睡眠を十分に取り、栄養のあるものを食べましょう。食欲がない場合は消化の良いものにしましょう。
食欲があり水分が摂取できる場合は、湯冷めに気をつければ入浴は可能です。
家族ともども、手洗いをきちんとしましょう。咳やくしゃみが出る場合はマスクをしてください。

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インフルエンザ

インフルエンザという病気は、昔は「かぜ」の一つとして扱われていましたが、最近では「かぜ」とは一線を画す疾患として治療されています。「かぜ」というのはいろいろなウイルスが原因で起こる急性上気道炎の総称ですが、インフルエンザはインフルエンザウイルスが起こす疾患です。

インフルエンザには季節性があり、日本では例年12月から3月に流行します。たまに単発的に夏期に流行することもあります。

1.インフルエンザウイルスの分類

A香港型やAソ連型という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

インフルエンザの原因であるインフルエンザウイルスはA型、B型、C型に大きく分類されます。日本で流行する危険が高いのはA型とB型です。

流行しやすいインフルエンザウイルスA型には、A(H1N1)亜型やA(H3N2)亜型(これは香港型と呼ばれます)があります。2009年に新型インフルエンザが発生しましたが、これはA(H1N1)亜型と同じものでした。大規模に流行したのは人々が免疫を全く持っていなかったためです。免疫を持ってないインフルエンザウイルスの型だったので「新型インフルエンザ」と呼ばれました。

新型インフルエンザと呼ばれたA(H1N1)亜型も、現在では通常のインフルエンザとして扱われるようになってきています。

2.感染経路

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

飛沫感染:くしゃみや咳によって口から飛び出す飛沫にはウイルスが混入しています。このウイルス付きの飛沫が他人の口や鼻の粘膜に到達することで感染が成立します。

接触感染:感染者との直接的な接触や、ウイルスの付着した物(手すりやドアノブ、ボタン・スイッチなど)を介しての接触により感染が起こります。

3.症状

インフルエンザは1~3日の潜伏期間(体内でインフルエンザウイルスが増殖して力を蓄えている時期)を経て発症します。寒気を伴う38℃以上の発熱、全身倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛が急激に起こります。 鼻炎、のどの痛み、咳などの呼吸器症状だけでなく、下痢や嘔気・嘔吐などの消化器症状を起こすこともあります。体力の衰えた高齢者では肺炎を合併し重篤化することがあるので注意が必要です。

また小さなお子さんの場合は、脳炎を発症し命に関わることもある恐ろしい病気です。

4.検査

1999年にインフルエンザウイルスの抗原迅速検査キットが登場しました。鼻の奥に専用の綿棒をこすりつけて検体を採取します。少し痛い検査です。

この検査キットの特異度は90%以上ですが、感度は60%程度といわれています。

つまり、検査で陽性の場合はインフルエンザと考えて構いませんが、陰性だった場合でもインフルエンザではないとは言い切れません。また、発症直後や発症して数日経過した後では陰性に出てしまう可能性があるので注意が必要です。

5.治療

インフルエンザの特効薬が次々と登場してきています。抗インフルエンザ薬を発症してから48時間以内に服用開始した場合、発熱期間が1~2日ほど短縮され、のどや鼻からのインフルエンザウイルス排出が減少します。48時間を過ぎてからでは効果は期待できなくなります。

寒気を伴う発熱、頭痛、関節痛が出たら早めに内科を受診しましょう。

なお、抗インフルエンザ薬との関連性は分かっていませんが、10代のインフルエンザ患者で異常行動が報告されているので注意しましょう。

6.予防

インフルエンザ予防としては以下のことが大切です。

①インフルエンザワクチン接種

流行前の10月から11月末に接種することが大切です。

インフルエンザワクチンのメリットは、インフルエンザに感染するリスクを軽減できること、そしてもし感染してしまった場合にも重症化する可能性が減ることです。特に重症化することの多い小児と高齢者に関しては予防接種が勧められています。

②こまめに手洗いをする

これはインフルエンザに限らず、たくさんの病気の予防に重要です。

インフルエンザウイルスにはアルコール消毒が有効なので、外出先ではお勧めです。

③うがいをしっかりする

市販のもので構わないので、うがい用消毒薬を使うとより効果的です。

④部屋の乾燥は要注意

湿度が低く乾燥しているとインフルエンザウイルスが拡散しやすくなります。冬に流行するのはこのためです。部屋の中は適切な湿度を保ちましょう。

⑤十分な睡眠、休養をとる

体力が落ちるとインフルエンザに限らず、さまざまな病気にかかるリスクが高くなります。

⑥インフルエンザ流行時には繁華街などの人混みを避け、マスクの着用する

インフルエンザウイルスは咳やくしゃみによって飛沫感染するので、マスクをしっかりと着用しましょう。もちろん、帰宅後の手洗いとうがいは必須です。

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急性副鼻腔炎

副鼻腔は鼻腔の周りにある4対の空間で、上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞から成り立っています。副鼻腔で作られた粘液は、線毛により副鼻腔自然口を通って鼻腔内に流れ込みます。この副鼻腔に炎症が起きた状態を副鼻腔炎といいます。副鼻腔炎は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の順番で起こりやすいといわれています。

副鼻腔炎は炎症の期間により急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分類されます。

急性副鼻腔炎は臨床経過が1か月以内の副鼻腔炎です。

1.原因

感染性のもの、感染性でないものに分けられます。

感染性:細菌やウイルスが主体です。免疫不全の方などでは真菌感染もみられます。

ウイルス性上気道炎が広がって副鼻腔炎が起こることが多く、原因ウイルスはライノウイルスやパラインフルエンザウイルスなどのいわゆる「かぜ」を引き起こすウイルスです。

細菌では肺炎球菌やインフルエンザ菌によるものが多いといわれています。

感染性でないもの:アレルギー性鼻炎で生じる粘膜浮腫やポリープ、腫瘍性病変、嚢胞性線維症など、粘液の性状が変わる病気で引き起こされます。

2.症状

一般的な症状は鼻汁、鼻づまり、頭痛、頬部痛(ほほの痛み)、目の下や頬を押すと痛む頬部圧迫痛です。炎症が起こっている副鼻腔に限局して、痛みや圧迫感が生じます。しゃがんだ時に痛みが増強することもあります。

副鼻腔の炎症が重症化するとさまざまな合併症を生じて難治性になります。

3.治療

基本的にほとんどの急性副鼻腔炎は抗生剤なしに軽快します。鼻腔の洗浄など、副鼻腔から膿や分泌物の排出を促す治療が優先されます。ただし、重症例や1週間以上症状が続く場合には抗生剤による治療が積極的に行われます。

鼻水、鼻づまりに頭痛などが伴う場合は、早めに耳鼻科や内科を受診しましょう。

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髄膜炎

人間の脳と脊髄を覆う膜を髄膜といいます。髄膜は3層から成り、体の外側から順に硬膜、くも膜、軟膜で構成されています。この髄膜に炎症が起きた状態を髄膜炎といいます。

髄膜炎は早期発見、早期治療が重要なので、その症状を頭に入れておきましょう。

髄膜炎は原因により細菌性髄膜炎と無菌性髄膜炎に大きく分けられます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.細菌性髄膜炎

救急疾患であり、初期治療が非常に重要になります。早期発見できれば重篤な状態にならない可能性が高まります。

①原因

細菌感染が原因で起こります。インフルエンザ菌、大腸菌、肺炎球菌、ぶどう球菌、B群レンサ球菌、髄膜炎菌、リステリア菌などが代表的な原因菌です。

最近はワクチンの接種により、インフルエンザ菌や肺炎球菌による髄膜炎が大幅に減少しています。

生後1ヶ月未満:B群レンサ球菌、大腸菌が多い

生後1ヶ月から3ヶ月:B群レンサ球菌が多い

生後4ヶ月から5歳:インフルエンザ菌、肺炎球菌、髄膜炎菌、リステリア菌が多い

6歳から18歳:ほとんどが肺炎球菌だが、インフルエンザ菌も少なくない

成人:肺炎球菌、髄膜炎菌が多い

高齢者(50歳以上):肺炎球菌、髄膜炎菌、グループB溶連菌、リステリア、グラム陰性桿菌が多い

②症状

細菌性髄膜炎の典型的な3徴は発熱、項部硬直、意識障害です。これに頭痛を加えて4徴と呼ぶこともあります。成人では50%前後で3徴を認め、また非常に高い確率で4徴のうち2つの症状を呈するといわれています。そのため、3徴や4徴がそろっていなくても、2つ以上の症状がある場合には細菌性髄膜炎を積極的に疑う必要があります。特に免疫機能が低下している場合にはなおさらです。

上記の症状以外では、けいれんや嘔吐、脳神経麻痺、聴覚障害、皮疹なども起こることがあります。

③治療

細菌性髄膜炎では、基本的に入院の上で抗生剤治療を行います。さらに最近ではステロイド投与に神経障害の予防的効果があるといわれています。

発症から治療開始までの時間が非常に重要で、予後にかなりの影響を与えることが知られています。発熱と激しい頭痛が見られた場合にはすぐに内科を受診しましょう。場合によっては大学病院などの専門機関に紹介になります。

2.無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎は、名前の通り髄液を培養しても細菌や真菌が検出されないものを指し、そのほとんどがウイルス性と考えられています。

①原因

無菌性髄膜炎の原因のほとんどはウイルスです。まれに医薬品やワクチンで起こることがあります。

頻度の高い薬品は解熱鎮痛剤として使用される非ステロイド性抗炎症薬です。一般薬として町のドラッグストアで買えるものもあるので、服用歴を聞き出すことが重要です。

②症状

高熱、頭痛、嘔気・嘔吐の3徴候がみられます。項部硬直などの髄膜刺激症状も認め、意識障害を呈することもあります。

また、皮疹、結膜炎、腹痛、リンパ節腫脹などが起こることもあります。

③治療

無菌性髄膜炎を疑った場合は、可能性のある薬剤の内服をやめさせる必要があります。

ウイルス感染の場合、ヘルペスウイルスなどを除き、ほとんどは効果的な薬はありません。対症療法を行いますが、ステロイドの投与が必要になることもあります。

早期発見、早期治療が大切です。急な発熱、頭痛がみられた場合にはなるべく早く内科を受診しましょう。場合によっては大学病院などの専門機関に紹介になります。

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くも膜下出血

脳表面は外側から順に硬膜、くも膜、軟膜で覆われており、くも膜と軟膜の間に出血が起こることをくも膜下出血と呼びます。動脈瘤の破裂により生じ、激しい頭痛が特徴的です。死亡率、後遺症を残す確率の高い非常に恐ろしい病気で、社会復帰できるのは30%程度といわれています。

日本人に多く、好発年齢は50歳前後です。高齢になるほど女性の比率が高くなるとされています。

1.原因

くも膜下出血の原因は脳動脈瘤の破裂です。動脈の壁は3層構造をしていますが、このうち中膜と呼ばれる場所が先天的に脆弱なため、血圧などの影響で嚢状に膨らんだ動脈瘤ができ、それが破裂することで引き起こされるという説が有力です。動脈瘤は脳を流れる大きな動脈の分岐部にできやすいといわれています。

危険因子としては、喫煙、高血圧、過度の飲酒があげられます。

2.症状

基本的に動脈瘤があるだけでは症状はありません。

動脈瘤が破裂すると突然激しい頭痛が起こります。今まで経験したことがないほど強い頭痛、バットで殴られたような強烈な痛み、などと表現されることがあります。

出血した大量の血液が脊髄に流れ込むので、頭蓋内圧が亢進し、嘔気や嘔吐が生じます。さらに、首を前屈させたときに痛みが非常に強くなるという髄膜刺激症状が出ますが、この症状は比較的時間が経過してから出現するようです。ただし、重症例ではすぐに昏睡や死亡状態になることがあります。

くも膜下出血の中には本格的な破裂の前に少しだけ出血する、いわゆる警告出血を起こすものもありますが、この場合も強い頭痛が起こります。

また破裂した場所によっては、周囲の脳神経に影響を与えることがあります。内頚動脈‐後交通動脈分岐部で起こったときは動眼神経麻痺(眼瞼下垂、眼球運動障害、散瞳)が起こります。

3.治療

破裂動脈瘤を放置すると、高率に再出血をきたし脳に致命的な障害を与えるので、再破裂の防止が必要です。

頭痛が強いと血圧が上昇して再破裂の誘因となることから、初期対応として鎮静と鎮痛をしっかり行います。また同時に血圧の管理も持続点滴(Ca拮抗薬)で行います。

脳動脈瘤に対して、開頭クリッピング手術やコーティング手術、血管内治療(動脈瘤コイル閉塞術)が行われることもあります。

また、くも膜下腔に広がった血液が数日経過して血管収縮物質に変化し主幹部動脈を狭窄させる現象を血管攣縮と呼びますが、これの防止を目的に攣縮予防薬を投与します。

ただし、初回出血の約半数は死亡もしくは治療が困難なほど重篤化します。

激しい頭痛が起きたときにはすぐに脳神経外科や内科を受診して下さい。命に関わる病気なので、早期発見、早期治療が非常に重要です。

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脳出血

出血部位としては被殻/視床が最も多く、次いで脳幹、大脳皮質下、小脳の順に多くみられます。平均発症年齢は60歳代です。昔と比べると低下したものの、死亡率、後遺症を残す確率の高い怖い病気です。

出血部位や出血の程度によってさまざまな症状がみられます。血腫が大きくなると、頭蓋内圧が亢進して頭痛や嘔吐を起こすことがあります。

1.原因

原因の約8割は高血圧症であるいわれています。その他、脳血管病変や血液凝固異常(抗血小板薬や抗凝固薬の使用も含む)が原因になります。

また、糖尿病や喫煙歴などがリスク因子です。

2.症状

発症は突然で、片麻痺などの神経症状が起きます。その他、見当識障害や言語障害などが起こりますが、出血部位により症状は異なり、小脳出血ではめまいやふらつきだけのこともあります。また、血腫が小さい場合には無症状のこともあります。

血腫が大きい場合は水頭症や脳ヘルニアが起きて、頭痛や嘔吐、意識障害をきたすことがあります。ただし脳腫瘍や脳膿瘍など、他の頭蓋内占拠性病変でも同様の症状が起こりえます。

3.治療

診断は頭部CTで行い、治療は通常、脳神経外科で行います。

急性期治療では、収縮期血圧140mmHg未満を目標にコントロールします。頭蓋内圧亢進症状がある場合は、出血周囲の浮腫改善のために高張液グリセオールの点滴を行います。

出血部位や程度、症状によっては外科手術が適応になることもあります。

早期からのリハビリテーションも重要です。

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緑内障発作

緑内障発作は失明につながる非常に恐ろしい病気です。中年以降、特に高齢の女性に多くみられます。

緑内障発作では急激な眼圧上昇によりさまざまな症状が起こります。眼圧の高い状態が続くと視神経に障害が起こるため、できるだけ早く治療する必要があります。

1.原因

相対的瞳孔ブロックとプラトー虹彩が病態として知られています。ほとんどは相対的瞳孔ブロックによるもので、主な機序は以下の通りです。

相対的瞳孔ブロックとは、水晶体前面と虹彩裏面との間で房水の流れがブロックされることをいいます。瞳孔ブロックが起こると、後房圧の上昇により虹彩が膨隆し房水の出口である線維柱帯を塞いでしまうため、急激な眼圧上昇が起こります。

2.症状

緑内障発作では充血や目のかすみ、目の痛みだけでなく、眼圧上昇により頭痛や吐き気などの症状も起こります。

眼圧の高い状態が続くと、視神経が障害されて視野欠損を生じ、さらに進行すると失明に至ります。この視神経の障害は一度生じると二度と治らないので、できるだけ早く治療することが大切です。

3.治療

救急疾患なので休日や夜中であっても、大学病院など救急外来をやっている眼科を探して受診してください。早期に適切な治療を行わないと視神経に不可逆的なダメージを与えてしまいます。

治療は原因となっている瞳孔ブロックを解除し、眼圧を正常に戻すことです。まずは点眼や点滴で治療しますが、レーザー治療や手術が必要になることもあります。

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関連痛による頭痛

関連痛とは、原因となる異常な部位とは別の部位に感じる痛みのことです。中耳炎になったときや歯医者で抜歯した後などに頭痛を感じることがあります。

関連痛の場合、緊急性はありません。ただし、頭蓋内圧亢進症状(頭痛、嘔気・嘔吐、大泉門膨隆、外転神経麻痺による目の異常など)や髄膜刺激症状(頭痛、嘔気・嘔吐、項部硬直、ケルニッヒ徴候など)がないことを確認しましょう。

1.原因

中耳炎、抜歯後の痛み、目や鼻の痛みなどが原因になります。

冷たいアイスクリームやかき氷などを食べた時に頭痛を経験したことがある方は多いと思いますが、あれも関連痛の一つです。

2.症状

基本的には耳や歯、目、鼻などの痛みを伴う頭痛として感じられます。

3.治療

痛み止めを内服して様子を見ましょう。

原因となっている病気がある場合は、その治療が最優先になります。原因が治れば頭痛は起こりません。

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