悲しくないのに涙が出る。涙がとまらない。その原因とは?|どこでもドクター

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悲しくないのに涙が出てくることはないでしょうか?

四六時中涙が出てきて、日常生活に支障が出てしまうこともあります。

涙が出てこぼれることを流涙といいます。流涙には目の表面に異常がある場合と、涙の排出路に異常がある場合があります。

目の表面の異常で流涙を起こすものには、ドライアイや結膜弛緩症けつまくしかんしょう、角膜の傷、結膜炎などがあります。涙の排出路の異常で多いのは、生まれつきのものである先天性鼻涙管閉塞せんてんせいびるいかんへいそくと、後天性に起こる涙道狭窄、涙道閉塞です。

ここでは眼科外来でよく遭遇する以下の病気について見ていきます。

ドライアイ

涙が出るのにドライアイ?と思われるかもしれませんが、ドライアイが原因で流涙が起こることがあります。

ドライアイで目が乾くと目の表面に傷がつき痛みや異物感を生じます。すると痛みや異物感が刺激となって、涙の反射性分泌が促進されることがあります。また、涙の蒸発が亢進し目の表面のバリアがなくなるので、冷たい風などが当たると神経が反応して反射的に涙を出してしまいます。

1.原因

涙の大部分は目の外側斜め上にある涙腺という組織で作られ、まばたきによって目の表面に広がっていきます。この涙の量が減少したり、涙の質が悪くなって蒸発しやすくなったりすることでドライアイになります。

加齢やシェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群などの病気だけでなく、乾燥した環境やコンタクトレンズ装用、スマートフォンやパソコンの使用も原因になります。また最近では、LASIKを受けた後に一時的にドライアイになることも知られています。

2.治療

ドライアイの治療は目薬の使用が中心になります。主に使用されるのは、ヒアルロン酸ナトリウムを含む点眼薬と人工涙液です。ヒアルロン酸ナトリウム製剤で目の表面を保護、保湿し、人工涙液で不足した涙を補います。近年ではその他に、ムチンや水分の分泌を促進する点眼薬(ジクアホソルナトリウム)、ムチンを産生する点眼薬(レパミピド)も用いられています。

点眼薬以外では涙点プラグという治療があります。特に、点眼薬で効果が不十分な場合や、重症のドライアイの患者さんに行われています。涙の出口である涙点に涙点プラグと呼ばれるシリコンの栓をして、目に涙を溜める方法です。プラグは簡単に挿入でき、外すこともできます。涙点にコラーゲンを注入して塞ぐ方法もありますが効果は一時的です。

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結膜弛緩症けつまくしかんしょう

白目の表面を覆っている結膜と呼ばれる膜に張りがなくなりたるんでしまった状態を結膜弛緩症といいます。中年以降に多くみられます。

たるんだ結膜は、まばたきのたびに刺激になったり、涙が目の表面に広がる邪魔になったりするので、異物感や目がしょぼしょぼするといった症状が起こります。また、たるんだ結膜が下まぶたの縁の涙が貯まるスペースを埋めたり、涙点を塞いだりすることで流涙が起きることもあります。結膜弛緩症があると結膜下出血けつまくかしゅっけつを起こしやすくなることも知られています。

1.原因

結膜弛緩症は主に加齢によって生じます。コンタクトレンズ装用や目をこすることも原因の一つであるといわれています。なぜ加齢で結膜がたるんでくるのかは、よくわかっていません。

2.治療

症状がない場合は治療の必要はありません。

異物感や流涙の症状が強い場合は手術を行うことがあります。手術には弛緩した結膜を切り取る方法、焼灼する方法、ぴんと張るように縫い付ける方法があります。

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先天性鼻涙管閉塞せんてんせいびるいかんへいそく

生まれた直後、もしくはしばらくしてから流涙と目やにがみられます。

1.原因

涙の排出路である鼻涙管の一部が生まれつき閉塞しています。鼻涙管内部の形成の遅れや異常が原因であるという説や、鼻涙管の出口が弁で塞がれていることが原因であるという説などがあります。

2.治療

自然に治ることが多いので、生後3~6ヵ月頃までは様子を見ます。抗生物質の点眼や涙嚢部のマッサージを行うこともあります。

自然開通しない場合は涙道ブジーという細長い針金のような器具で閉塞部を突き破る処置を行います。

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涙道狭窄るいどうきょうさく涙道閉塞るいどうへいそく

涙は、目頭の辺りにある涙点から涙小管に入り、涙嚢、鼻涙管を通って鼻腔へと排出されます。涙小管や鼻涙管が狭窄または閉塞すると、涙が排出できなくなり流涙が起こります。

1.原因

感染やアレルギーによる炎症が原因になると考えられています。

2.治療

最近では涙道内視鏡によって閉塞部位を開放する処置が行われています。しばらくの間シリコン製のチューブを留置することもあります。これで開通しないときは涙嚢鼻腔吻合術を行います。

まずはお近くの眼科を受診しましょう。場合によっては大学病院などの専門機関に紹介になります。

3.涙嚢炎るいのうえん

鼻涙管閉塞があると涙嚢炎が起きやすくなります。涙嚢が炎症を起こした状態で、急性型と慢性型に分けられます。

①急性涙嚢炎

急性涙嚢炎では急な涙嚢部の発赤や腫脹、痛みが特徴的です。涙点から膿が出てくることもあります。

⑴原因

ほとんどの場合は鼻涙管閉塞と関連しています。原因菌としては黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、肺炎球菌などが考えられています。まれに真菌が関与することもあります。

⑵治療

基本的には細菌感染なので抗生剤治療が必要です。皮下に膿がたまっている場合には涙嚢切開、排膿を行うことがあります。

鼻涙管閉塞に対する治療は、急性涙嚢炎が治り炎症が落ち着いてから考慮します。

急性涙嚢炎では炎症が周囲に拡大することがあるので、早めに眼科を受診してください。

②慢性涙嚢炎

高齢者に多く、流涙と目やにがみられます。

⑴原因

涙嚢とつながる鼻涙管や、涙嚢と鼻涙管の移行部の閉塞により、涙嚢が慢性的に炎症を起こしている状態です。無菌性のこともあります。

⑵治療

鼻涙管閉塞の治療を行います。

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